設立趣旨

私たちは中小企業が甦るために、また経営者が元気になるために、事業再生というサポートを一貫して行ってきました。
その間、事業再生にまつわる様々な法制度が整い、私がこの仕事を始めた頃を思うと、まさに隔世の感があります。
社会情勢は刻々と変化しています。つい最近まで景気拡大が新聞紙面を賑わせていたにもかかわらず、一気に停滞の局面に入りました。
私たちには中小企業の経営者の方々の叫ぶような思いが伝わってきます。景気回復期には取り残され、後退期には真っ先にその被害を被ってしまう。
最近では、遠いアメリカで起こったサブプライム問題がこんなに影響を及ぼすとは少しも思わなかったでしょう。

今、中小企業の経営者の方々が感じているのは閉塞感です。返済が滞った途端にそっぽを向いた金融機関はもちろん、何とか理解してくれようとしていた金融機関までもが自行の危機感から支援どころではない状態で、設備資金はおろか運転資金調達が難しくなっています。円高と株安、政治の混乱、さらには原油高騰、食料品の相次ぐ値上げ、建設業界のコンプライアンス不況、地方の疲弊など、周囲によい材料は残念ながら全く見当たりません。
中小企業の経営者は一筋の光明さえ見えない中で、必死に会社や従業員を守ろうとしています。私たちは中小企業の経営者の方々と共に歩み、この使命のもとに「生かされている」のだということを感じながら経営のサポートに軸足を置いてまいります。

力強い中小企業の醸成という意義ある活動は私たちだけでは到底為し得ません。士業の先生方、金融機関をはじめ債権者の方々と「事業を守る」「経済を活性化する」といったベクトルを合わせてこそはじめて社会を安定させることができます。金融機関や取引先などのご協力いただきながら、中小企業を元気にして、日本経済を発展させるという信念を貫く所存です。

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